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日本とブラジル、脱炭素社会実現への新たな協力枠組みで合意

日本の岸田文雄首相とブラジルのルラ大統領がブラジリアで行われた会談で、両国は脱炭素社会実現を主導する新たな協力枠組みの設置で合意しました。両首脳は、中国やロシアをにらみ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化に向けた連携を確認し、成果を盛り込んだ共同声明を発表しました。

ブラジルは今年の20カ国・地域(G20)議長国であり、2025年には国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)を開催します。この会談を通じて、首相は「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の筆頭格であるブラジルとの関係を深めたい意向を示しました。

会談後の共同記者発表では、新たな協力枠組みが世界のカーボンニュートラル実現に貢献することが強調されました。また、ルラ氏はクリーンエネルギー分野への投資を呼びかけました。

両国では、日本のハイブリッド技術とブラジルのバイオ燃料を組み合わせて脱炭素への動きをリードする考えで一致しました。具体的な取り組みを進めるため、次官級対話の創設で合意されました。首相はまた、アマゾン地域の森林保護への協力を伝達しました。