石丸前市長の辞職と新市長選の告示
東京都知事選に立候補した石丸伸二・前安芸高田市長の任期途中での辞職に伴う安芸高田市長選が告示されました。市議会と激しく対立した石丸市政の評価やまちづくりの施策が問われる選挙で、新顔4人が立候補に向けて準備を進めています。投開票は7月7日に行われます。
候補者紹介と政策
藤本悦志氏(51)
元郵便局長の藤本悦志氏は、昨年11月にいち早く立候補を表明しました。石丸氏との選挙戦を想定し、市内全地区を回りミニ集会を重ねてきました。藤本氏は石丸氏の行財政改革について一定の必要性を認めつつ、「市議会や市民との対話が少ない」と批判。特に保育所と幼稚園の統合方針を変更し、「新しい園は同じ地区に置くのが理想的だ」と述べています。
熊高昌三氏(70)
前市議の熊高昌三氏は石丸氏の不出馬を受け、6月に立候補を決定。石丸市政を評価し、SNSでの情報発信など「政治の見える化」を継続するとしています。熊高氏は石丸氏が削除した「議会だより」の発行費を加える修正予算案にも1人だけ反対するなど、市議会での立場が注目されます。道の駅に「無印良品」を出店させる計画も再挑戦する意向です。
赤津誠一郎氏(44)
川崎市でバスケットボールスクールを運営する赤津誠一郎氏は、5月に立候補を表明後、街頭演説を重ねて知名度アップを図っています。赤津氏は石丸市政の公共施設の統廃合や事業見直しを評価しつつ、議会との対話を重視。「石丸氏は極端なことをして安芸高田市の知名度を高めた。その流れを踏襲しつつ、議会と関係を改善したい」と述べています。
森谷公昭氏(68)
元島根県浜田市議の森谷公昭氏は、28日に安芸高田市内で記者会見し、立候補を表明しました。自身が代表を務める政治団体の公認を受け、「不正がどこの自治体でも起こることを伝えたい」と述べ、自分の主張を広く伝えることを立候補の目的としています。
市議補選も同日程で実施
市長選と同じ日程で市議補選(被選挙数2)も実施されます。新顔2人と元職1人が立候補を予定しており、こちらも注目が集まります。
まとめ
安芸高田市長選は、石丸前市長の改革の評価と市議会との対立が大きな争点となっています。新たな市長には、経済改革や市民との対話、そして持続可能なまちづくりの実現が求められます。投開票は7月7日に行われ、結果が注目されます。