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ビットコイン価格が4年に1度の記録更新、背景と潜むリスクを解説

ビットコイン価格が1100万円に迫り、史上最高値を更新しました。投資家たちは、先週末に迎えた4年に1度の「ビッグイベント」に注目しています。活況に沸く市場の背景と潜むリスクについて、詳しく解説します。

 

ビットフライヤーによると、1ビットコインあたりの円建て価格は今月8日に1099万円まで上昇し、史上最高値を記録しました。去年末の価格から60%以上急騰し、市場は異様な熱気に包まれています。詳細をご紹介します。

 

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暗号資産もETF

ビットコインは2009年に誕生し、これまで急騰と暴落を繰り返してきました。今回の急騰の背景には何があるのでしょうか。多くの市場関係者が最大の要因として挙げるのが、アメリカでの動きです。

アメリカの証券取引委員会は今年1月10日、現物のビットコインに連動するETF(上場投資信託)の上場申請を初めて承認しました。これにより、暗号資産の交換所に口座がなくても証券口座を通じてビットコインに投資できるようになりました。その結果、投資家層が拡大し、資金流入が加速したとされています。

マネックス証券の松嶋真倫・暗号資産アナリストは、ETFを通じたビットコインへの資金流入アメリカ以外にも広がりつつあり、市場動向に影響を及ぼしている可能性があると分析しています。

 

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ビットコインの重要イベント「半減期」って何?4年に1度の大イベントについて

ビットコインの取引価格上昇に影響を与えている重要なイベントの1つに「半減期」があります。

ビットコインは、取引データの安全性を確保するために暗号化され、世界中のネットワークに分散して管理されています。この処理を行う事業者には、新たに発行される暗号資産が報酬として与えられますが、その報酬が半分になるタイミングが「半減期」と呼ばれています。

ビットコインの総発行枚数は2100万枚に制限されており、過去3回、ほぼ4年ごとに半減期が設定されています。今回はその4回目で、日本時間の今月20日に迎えられました。

 

ビットコイン半減期は、暗号資産の世界で「業界のオリンピック」と表現されることもあります。このイベントには市場の注目が集まる理由があります。

 

それは、報酬の半減により、ビットコインの新規発行量が減少し、需給が引き締まることで価格が上昇するという期待感があるからです。

 

過去3回の半減期後、実際にビットコインの価格が大幅に上昇したことを踏まえると、今年の値動きには期待が先行しています。

 

 

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今後の注目予定

今週は日銀が金融政策を決める会合を開きます。

前回の3月の会合でマイナス金利政策の解除などを決めた日銀ですが、その後、市場では記録的な円安が進行しており、アメリカのインフレの長期化の観測も広がっています。

こうした状況を踏まえて、植田総裁が今後の対応についてどのような見解を示すかに投資家が注目しています。