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日銀会合直後の為替介入、1年半前の再現が注目される

外国為替市場でドルが依然として強気のトレンドを維持しており、日本銀行が利上げをゆっくりと進めるとの見方から投機筋が活発に動いています。この動きにより、ドルは重要なレベルである155円に迫る勢いとなっています。一部の市場参加者は、日銀の金融政策決定会合当日に政府が市場に介入する可能性があるとの懸念も表明しています。

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日銀総裁会見直後…市場介入

 

2022年9月22日、政府と日本銀行は日銀会合当日に円安が進行し、24年ぶりの円買い介入に踏み切りました。市場では、前回の介入との類似性が指摘され、両者が歴史的な安値圏で行われたことが共通点として注目されています。前回の会合では、日銀が政策を維持すると発表されると、ドルは急騰し、24年ぶりの高値を記録しました。その後、黒田東彦総裁の会見で更なる上昇があり、その直後に円買い介入が行われました。

 

バンク・オブ・アメリカの主席日本為替金利ストラテジストである山田修輔氏は、今回の日銀会合後にドルが155円に到達し、円買い介入が行われる可能性を指摘しています。「円安は政策に影響を及ぼす可能性があり、日銀はこれを認識しています。しかし、円高に対抗するためには、より積極的な発信が必要であり、6月にも利上げを実施する必要性が高まっています。ただし、日銀が急激にタカ派へ転換するとは考えにくい」と述べています。

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個人投資家が介入を待つ中、過去最大の円買いが進行中

 

日銀会合後の介入に期待する個人投資家が、短期的な利益を追求してドル売りを急増させています。トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏によると、個人投資家のドル売り比率は7割という異例の高水準に達し、その規模も過去最大級となっています。一方、輸入企業のドル買いも増加しており、市場では介入のタイミングを見極める動きが広がっています。

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