東京株式市場で日経平均株価は、前の営業日に比べて831.60円下落し、3万7628.48円で取引を終えました。前日の急騰に対する反動から、幅広い業種で利益確定の売りが目立ちました。明日の日銀会合や来週の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表に加えて、日米の主要企業の決算も控えており、警戒ムードが高まりました。日経平均株価は前日の上昇分907円をほぼ相殺する形となりました。
日経平均株価は394円下落で取引を始め、その後も下げ幅が拡大し、後場には855円下落の3万7604.23円で安値をつけました。米国の株先物3指数の下落も影響しています。米国のメタ・プラットフォームズ（Facebookの親会社）の決算発表後、取引時間外でも大幅に下落し、東京株式市場でもハイテクや半導体関連株の売りが引き起こされました。
東京証券取引所（東証）での取引が終了し、TOPIXは1.74％安の2663.53ポイントで終了しました。東証プライム市場指数は1.74％安の1370.9ポイントでした。プライム市場の売買代金は3兆9669億3700万円でした。東証33業種では、電気・ガス、鉱業、輸送用機器、不動産、電気機器、精密機器など全ての業種が値下がりしました。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「昨日の大幅高に続き、1〜3月に日本株が急騰した後の調整が続いています。今週、来週は主要企業の決算など重要イベントが控えており、上昇が難しい状況です」と述べました。
主力株では、指数寄与度の高いファーストリテイリングと東京エレクトロンが3％以上下落し、これら2銘柄で日経平均を約268円押し下げました。ソフトバンクグループ、信越化学工業、中外製薬も下落しましたが、エーザイとアルプスアルパインは堅調でした。
前日に決算を発表した銘柄では、キヤノンが3.43％下落し、ファナックが8.42％下落しました。市場予想を下回ったことが売りの理由とされています。「これから決算が本格化するが、全体的に慎重な見方が広がり、雲行きが怪しくなってきている」との声も市場で聞かれました。
新興株式市場では、東証グロース市場250指数が2.36％下落し、640.12ポイントで終了しました。今日、グロース市場に新規上場したコージンバイオは公開価格を6.84％上回る2030円で初値をつけ、2375円まで上昇し、2370円で引けました。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが234銘柄（14％）、値下がりが1389銘柄（84％）、変わらずが28銘柄（1％）でした。
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