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東京株式相場が反落、日経平均株価は一時700円超の下げ幅

米国利下げ期待の後退とリスク資産の売りが相場を押し下げ

2024年5月24日の東京株式相場は反落し、日経平均株価は一時700円を超える下げ幅を記録しました。米国の購買担当者指数(PMI)の好調を受け、利下げ期待が後退したことが主な要因です。これにより、リスク資産への敬遠売りが幅広く見られました。前日に大幅高となった半導体関連株や、証券、不動産などの景気敏感株の下げが特に大きくなっています。

東証グロース市場250指数は約4年ぶりの低水準

東証グロース市場250指数(旧マザーズ指数)は約4年ぶりの低水準にまで下げました。TOPIXを構成する2141銘柄中、下落銘柄は1354と上昇銘柄658の2倍を超える状況です。主要銘柄の中では、東京エレクトロンが2.5%下げて指数下落に最も寄与しました。また、レーザーテックやアドバンテストも一時4%以上の下落を見せています。

業種別の動向

東証33業種の中で、証券・商品先物取引業指数や不動産業指数が特に下落しています。米国株の影響も受け、金利上昇の影響を受けやすい不動産や公益株が売られる一方で、半導体関連株もエヌビディアを除いて売りが目立っています。全体として、東証33業種中29業種が下落し、鉱業が下落率トップ、電力・ガスが上昇率トップとなりました。

個別銘柄の動き

個別銘柄では、前日に発表した中期経営計画が市場の期待に応えなかった富士電機が急落しました。一方、みずほ証券が投資判断を「買い」に引き上げた資生堂は逆行高となり、株式を保有する香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントが株価の上昇余地を指摘した小林製薬も一時急伸しました。

市場の見通し

アセットマネジメントOneの荻原健チーフストラテジストは、「4月の全国消費者物価指数は想定内だったが、日銀のスタンスがタカ派化しているとの見方が増えており、金利の上昇が日本株に重しとなっている」とコメントしています。また、みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは、「米国株では金利上昇の影響を受けやすい銘柄が売られており、AI関連部門は強いが、それ以外は中国の需要に依存していた部分に懸念がある」と指摘しています。

まとめ

2024年5月24日の東京株式相場は、米国の利下げ期待の後退とリスク資産の売りにより反落しました。東証グロース市場250指数は約4年ぶりの低水準に下げ、主要銘柄や業種別での下落が目立ちます。市場全体の見通しとしては、金利上昇の影響が懸念される一方で、個別銘柄の動向には注目が集まります。

 

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