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東京株式市場、日経平均株価が下落:利益確定売りと金利上昇懸念が影響

An electronic ticker at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Thursday, Oct. 29, 2020. Japanese stocks pared losses after the Bank of Japan’s policy decision and as U.S. futures bounced back following a global equity rout.

2024年5月29日の東京株式相場は下落し、日経平均株価は節目の39,000円を約1週間ぶりに上回る場面がありましたが、次第に利益確定などを目的とした売りに押されました。この記事では、東京株式市場の動向、主要銘柄のパフォーマンス、そして市場全体のトレンドについて詳しく解説します。

市場の動向と主要因
日銀の政策修正観測と長期金利の上昇

日本銀行国債買い入れ減額を進めるとの観測が強まっており、これに伴う長期金利の上昇が市場に影響を与えています。利払い費の負担が重しとなりやすい不動産、陸運、建設などのセクターが値を下げています。

利益確定売りと米株価指数の影響

日経平均株価が一時39,000円を上回るも、利益確定の売りが出やすくなっています。さらに、米株価指数先物時間外取引で下落していることもあり、材料不足の中で米株に連れ安する形となっています。

業種別のパフォーマンス
上昇したセクター

金利の先高観から銀行株が上昇しています。また、政策保有株式の売却資金を企業の合併・買収(M&A)に活用する方針を示したSOMPOホールディングスをはじめ、損害保険の株価も上昇が目立ちます。保険セクターは東証33業種中で上昇率トップとなりました。

下落したセクター

一方で、海運セクターが最も下落率が高く、不動産や陸運、建設なども値を下げています。特に、不動産や陸運は長期金利の上昇が負担となりやすいため、投資家の売りが集中しました。

主要銘柄の動向
トヨタ自動車

日経平均株価の下落に最も寄与したのはトヨタ自動車であり、1.3%安となりました。

三菱電機

中期経営計画で2025年度の営業利益率目標を下方修正した三菱電機は一時急落しました。この発表により、投資家の売りが集中しました。

市場全体のトレンド

東京株式市場の全体的なトレンドとしては、東証33業種中26業種が下落し、569銘柄が上昇、1488銘柄が下落しました。また、TOPIXは年初来で17%上昇しているのに対し、MSCIアジア太平洋指数は6.1%の上昇に留まっています。TOPIXの構成銘柄は今後1年間の予想利益の15.5倍で取引されています。

市場の見通しと今後の注目ポイント

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフストラテジストは、「日経平均は39,000円台に定着できておらず、利益確定の売りが出やすい」と指摘しています。国内でも日銀の国債買い入れ減額が進むとの観測が多く、金利上昇への警戒感が強まっているため、今後の市場動向にも注視が必要です。

 

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