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グッチが18%の減収:アジアでの消費低迷による営業利益の大幅減少


ファッションコングロマリットのケリングが、2024年前期の営業利益について厳しい予測を発表しました。特に同社の主力ブランドであるグッチがアジア市場での売上低迷に直面し、18%の減収を記録しました。

中国を含むアジアでの高級品市場の苦戦が、ケリングにとって競合他社よりも大きな打撃となっています。この影響で、2024年前期の営業収益は前年同期比で最大45%の減少が予測され、株価も8%以上下落しました。

グッチは、他のブランドと比較して第1四半期で収益が著しく減少し、20億ユーロ(約3340億円)の収益を記録しました。また、ケリング全体の収益も10%減の45億ユーロ(約7510億円)となりました。

専門家の中には、現時点での回復の見通しは難しいと指摘する声もあります。特に中国市場では、不動産や株価の低迷に加え、外国人投資家の撤退が見られる中、グッチは苦戦を強いられています。

一方、グッチはクリエイティブディレクターとしてバレンチノで14年間活躍したサバト・デ・サルノを迎え、大きな変革の途中にあります。彼の製品は既に店頭に並び始めており、新しい商品を中国市場に売り込む取り組みが進んでいます。

しかし、中国市場での難題が続く中、ケリングやそのブランドは今後の展望に不透明感を抱えています。

 

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